好きなアーティスト

 ぼくのすきなアーティストは、グロリア・エステファン。彼女は、カリブ海の国・キューバ共和国の出身。1957年9月1日生まれ。でも、彼女が生まれた当時、キューバ国内では革命の嵐が吹き付ける政情不安な状況であった。彼女の家族はそんな中でアメリカ移住を決意し、マイアミでの生活をはじめる。貧しい中、人一倍苦労して、マイアミ大に入学。その時、夫のエミリオ・エステファンと知り合う。彼がやっていたバンドに知人の結婚式に参加したことがきっかけで、その後音楽活動をはじめる。夫である、エミリオも同じキューバ人であったことも幸いして、マイアミ・サウンド・マシーンを1980年代初め始動開始。当初は、スペイン語の曲編成であったため、米国内ではヒットすることはなかった。しかし、英語による曲を発表してから、相次ぎヒットチャートにノミネートされた。その後数々のヒット曲を出した。その中で僕は、”ミ・ティエラ〜遥かなる情熱(1993)”、その後の”Gloria(1998)”のアルバムが好きだ。彼女の故国・キューバに対する思いが曲の端々でみられるからだ。彼女自身キューバに戻りたいという気持ちはあるものの、政情の違う今のキューバには戻りたくないという、複雑な気持ちを抱きつつ、米国にいる最大のマイノリティ集団である、ヒスパニック系の集団からは最大限の指示を受けているヒロインに僕は”頑張れ”と叫ばずにおれない。米国ではアメリカンドリームを実現し、ラテン諸国、なかんずく全世界に大きく展開してきた彼女のエネルギッシュな姿勢に僕はただただ”すごい”といわざるを得ない。今後のグロリアのさらなる発展を祈らずにおれない一人としてここに紹介させて頂く。

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